開催日:2024/08/01
■開催日:
・DAY1:2024年8月1日(木)
・DAY2:2024年8月6日(火)、7日(水)、8日(木) ※どれか一日でフィールドワーク
・DAY3:2024年8月26日(月)
■テーマ:新しい“Ibasho”を創りだせ!
■プログラム:次世代生活者である高校生と博報堂DYグループ社員が一つのチームになり、複数回かけて社会的テーマに挑戦するプログラム。
社会課題に取り組む団体と一緒に、「Ibasho(居場所)」の意味や役割を見つめ直しながら新しいあり方や、より良い場所になるためのアイデアの発想を目指す
■プロジェクトチーム:
・プロジェクトリーダー 今井 郁弥(博報堂)
・テーマ支援/協働団体 湯浅 誠 氏(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長/社会活動家/東京大学先端科学技術研究センター 特任教授)
・博報堂DYグループスペシャリスト
Sophia Schuff(ゲールアーキテクツ社)、中村 賢昭(ゲールアーキテクツ社/ 読売広告社)、藤田 剛士・秦 瞬一郎(読売広告社 )、岩佐 数音(博報堂コンサルティング)
高校生向けの3日間のプログラムを実施し、高校生と社員がチームとなって「新しい居場所(Ibasho)」を発想しました。
【レポート】
博報堂DYグループの社会貢献活動である高校生向け探究学習プログラム「Hasso Camp Projectミライ」。今年のテーマは「Ibasho(居場所)」。高校生たちと、正解のない問いに「生活者発想」と「クリエイティビティ」で向き合い続けました。
当日は、高校生22名、博報堂DYグループ社員12名が集合。高校生と社員が混ざった全6チームで取り組みます。
アイデア発想やテーマに関するイントロダクションの後、今回のテーマである「Ibasho(居場所)」について、それぞれ参加者の居場所観を共有しすることからスタート。
ー居場所に関するインプットセッションー
居場所に関するインプットセッションとして、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長である湯浅誠氏より、「居場所とは何か。なぜ必要か」について、読売広告社(※)のストラテジックプランナー藤田剛士さん、コミュニケーションデザイナーの秦瞬一郎さんから「生活者にとっての居場所をデータで見てみる」というテーマでのインプットがありました。
※読売広告社は、居場所を調査するIBASHOプロジェクトを立ち上げ、Ibashoレポートを発行しています
ーフィールドワーク入門ー
Day2のこども食堂でのフィールドワークに向け、博報堂コンサルティングの岩佐数音さんからフィールドワークの方法や準備に関するインプットを受けた後、チーム毎で当日の質問表の作成を行いDAY1が終了。
DAY2では、チームごとに異なる「こども食堂」に訪問し、運営する方々へのインタビューや実際に食事などを手伝う体験を通じて、理解を深めました。一口に「こども食堂」と言っても、そのやり方は三者三葉です。オーナーが一人で365日切り盛りしている「こども食堂」や生活保護世帯・外国人技能実習生世帯など様々な方々の生活支援センター内にある「こども食堂」など、それぞれ異なる想いややり方で運営しています。
<協力いただいたこども食堂>
・むかいがわら こども食堂 じぃーじぃーず(神奈川県川崎市)
・ “がきんちょ”地域食堂 (東京都足立区)
・ハッピーおおやま(東京都板橋区)
・要町あさやけ食堂(東京都豊島区)
参加者からは、「こども食堂という名前は知っていたが、今回初めて訪れ、実際に体験できてよかった」「地域の方々に支持されている様子が印象に残った」などの感想がありました。
いよいよ最終日。チームアイデアを発想し、プレゼンテーション!
二日間の経験を得て、“ターゲットインサイト”、“居場所と感じるための大切な要素”、“具体的な居場所アイデア”を手書きのストーリーにまとめていきます。
ープレゼンテーションー
各6チームからのそれぞれのアイデアのプレゼンテーションの時間です。「高校生のちょうどいいつながりを持てる居場所」という共通テーマではありながら、それぞれに異なったオリジナル性のあるアイデアが提案されました。
例えば、人間関係に悩む高校生をターゲットにしたチームのアイデアは、「一人でも楽しめて、誰かとも共通の話題などで話してつながれる、そんなしがらみのない空間」でした。また、不安や焦り孤独を感じる受験生をターゲットにしたチームのアイデアは「一緒に助け合える仲間づくりを行うために、「知り合いではない人と桜栄し、モチベーションがアップする受験生のためのアプリ」という内容でした。
その他にも様々なアイデアが提案され、各チームの発表後には、今回のプロジェクトの支援団体である、むすびえ 理事長 湯浅様や博報堂DYグループスペシャリストより講評をいただきました。
ー世界都市での「人と地球のための都市づくり」を学ぶー
Hasso Camp Project ミライの最後のプログラムとして、デンマークの“都市デザイン”コンサルティング会社で、博報堂DYグループの一員である、ゲールアーキテクツ社のソフィアさんと中村さんをお迎えしました。お二人からは、ゲールアーキテクツ社の理念である「人と地球のための都市づくり」に基づく様々な実績が紹介されました。「人々が都市でどのように過ごし、暮らし、そして生きるかを理解することが、人と地球のための都市づくりにおいて重要であり、そのためにはデータの活用が不可欠です。ゲールのアプローチは、単に都市の構造を考えるだけでなく、そこで生活する人々の視点に立つことがポイントです。」
このセッションを通じて、私たちは都市の未来をより深く考えるヒントを得ることができました。
左から Sophia Schuff(ゲールアーキテクツ社)、中村 賢昭(ゲールアーキテクツ社/ 読売広告社)
右図:上海の水辺の様子 before/after Credit:Gehl
以上、高校生と博報堂DYグループの社員が、世代や立場を超えてチームになり「新しい居場所(Ibasho)」づくりに取り組んだ3日間となりました。異なる視点を持ち、互いの発想をぶつけ合うことで、新しいアイデアが次々と生まれました。
今後も、博報堂DYグループが大事にしている「生活者発想」と「クリエイティビティ」の体験を通じて、社会課題を考えるプログラムを展開していく予定です。次回のプログラムもお楽しみに!
詳しい当日の様子は、博報堂DYホールディングスと博報堂プロダクツ広報からも配信されています。こちらも是非ご覧ください。
■博報堂DYホールディングス
■博報堂プロダクツ
(前編)https://www.h-products.co.jp/topics/entry/t/2024/09/06/100000
(後編)https://www.h-products.co.jp/topics/entry/t/2024/09/27/100000